心と体の健康

メンタルスパイス~日常から学ぶ「考える力」~

皆さん、ココロとカラダをととのえてますか?突然ですが、10月1日は、わたくし櫻井の誕生日でございます。53年間生きてきて、いろいろな経験から、いろいろなことを感じながら日々過ごしていますが、今年の誕生日も、母に感謝を伝えることができました。

さて、皆さん、誕生日というのは、1年の中でいちばん「運気が悪い」ということをご存じでしたか?!さらに、詳しく言うと、誕生日から52日前(10月1日が誕生日の私なら8月9日)から自分の誕生日までの間は、1年の中でいちばん「運気が下がる」と言われる期間なのです。さらに言うと、誕生日から先の7日間もこれに含まれるため、トータル59日間は「運気があまり良くない」とされています。

そのため、この期間は、事を荒立てたり、何か新しいことを始めたりするよりかは、いつものことをいつも通りに粛々淡々と過ごすことが良いと言われています。そして、誕生日を迎えたら、たくさんお祝いしてもらうことが大切です。その日だけではなく、誕生日近くは、とにかくたくさんお祝いの言葉をもらうことが、59日間下がっていた運気を上げるきっかけになってくれます。あ、決してこれは別に、皆さんにお祝いしてくれと催促しているわけではありませんからね(笑)。

ただ、この1年のサイクルというのは誰にでも当てはまる運命のリズムです。なので、ご自身の誕生日から52日前+誕生日+7日間は「そういう時期なんだ」と認識して過ごされると良いかなと思い、参考までにお話しました。そして、悪い期間があるということは、もちろん運気が上がる良い期間もありますからご安心を!詳しくお話すると長くなりますので、今回はここまでにしておきますが、ご興味がありましたらお気軽に声をかけてください。

「鬼滅の刃」に学ぶ思考の変化・成長


[参照:劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章猗窩座再来 公式ページより]

さて、7月振りの『メンタルスパイス』をお届けしていますが、皆さんは今話題沸騰の映画「国宝」「劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章猗窩座再来」はご覧になりましたか??(ちなみに私は、どちらも10回以上観に行っています(笑)。実はこの映画にはエネルギーを覚醒する効果があります?!詳しくは機会があればお話しします) 立て続けにロングランの映画が上映される中、世界陸上の開催もあり、少し思うことがあったので共有させていただきます。

まずは、「鬼滅の刃」。ご存じの方が大半かとは思いますが、簡単にストーリーを説明すると…鬼に家族を殺され、妹を鬼にされた主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、妹を人間に戻すため鬼と戦うというお話です。設定として至ってシンプルなので、単純にアニメとしても楽しめるのですが、この物語は、メンタリティーを強くするための教科書のような要素もあるかなと、私は感じています。

どんな視点でアニメを観るか?アニメというのは、そもそも多くの取材を経てストーリーを考えているだけあって、実は結構奥深くて練りこまれていたりします。「鬼滅の刃」にしても、一少年が、強い鬼に立ち向かうために必死の訓練を受け、徐々に剣の技を習得していく成長物語ですが、その過程で、炭治郎の思考もどんどん成長していることがよくわかります。

「何を」考えるか?


[参照:劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章猗窩座再来 公式ページより]

最初、「全集中の呼吸」から「水の呼吸」を身に付け鬼と戦う時、彼は自分自身に「考えるな!」と声をかけながら、覚えた技をとにかく無心に繰り出そうとします。しかし、ある鬼との一戦から一変、今度は「考えろ!」という台詞がよく出てくるようになります。

この「考える」というのは、私たちの日常においても非常に重要で、何事も考えなければ問題解決しませんよね。だけど、皆さんとお話をしていて時々感じるのは、意外と「考える場所」を間違ってしまう方が多いのかな、ということです。炭治郎を例にすれば、「どうして言われたことができないんだ」「なんでいつまでも勝てないんだ」と“できない理由”を探してしまったり、「アイツはなんで今こんなことを言ったんだろう」「なんであんな風に思うんだろう」と自分ではない“相手のこと(気持ち)”を考えてしまうことに、人は流されやすいです。

「なんであんな風に言われたのかな」「きっとこう思っただろうな」とか、自分では分かりえない、解決できない方向に思考が向いてしまうことが多くありませんか?炭治郎は成長していく中で、鬼に勝てない理由だけではなく、勝つために「自分がどうしたらいいか」を常に考えます。思考のアンテナが、相手のすることや相手にされたことではなく、自分に向いていること、これがとても重要です。「自分がどうしたかったのか」「自分には何ができるか」に意識を向ける習慣が、メンタル的に非常に大切です。

「考えた方が良いこと/考えるべきこと」と「考えない方が良いこと/考えなくて良いこと」があることを認識して、「考える場所」を間違えてほしくないな、と思います。間違った方向に考え続けてしまうと、いずれそれが体の不調にも現れ、メンタルの崩壊が起きやすくなってしまうからです。

振り返り方で変わる未来



これはスポーツの世界でも言えることで、一流の選手こそ、敗因より勝因を考えることに意識が向きます。先月開催された世界陸上。東京開催ということもあり、ご覧になった方も多いと思います。実は、私は最初あまり興味が持てなかなったのですが、開催3日目の競技を何気なく観ていたら、棒高跳びでスウェーデンのアルマント・デュプランティス選手が世界新記録を出した瞬間を観てから急に面白くなって観始めました。

そこから、日本人選手にも注目するようになり、110mハードルの村竹ラシッド選手や、400mの中島佑気ジョセフ選手など、決勝戦まで勝ち進んでいく流れに大興奮でした!実は、110mハードルの決勝戦を観ていて、村竹ラシッド選手の5位という結果以上に「あぁ~」と思ったことがありました。それは、決勝後のインタビューでのコメントです。ラシッド選手は自己ベストタイムで行けば十分メダル圏内で、恐らく本人も自信を持って臨んだレースだったと思います。しかし、結果はまさかの5位。当然、本人も不本意な結果だったことでしょう。


[参照:日本陸上競技連盟公式サイトより]

そのレース後のインタビュー、彼が発した一言はこうでした。「何が足りなかったんだろうなって…今まで何が間違っていたんだろうって…」。不本意な結果のレース直後ですから、もちろん気持ちは察するのですが、実はこれ、メンタルコーチとしては、残念ながら「最悪の振り返り」です。理由はわかりますよね?炭治郎の件を思い出してください。ラシッド選手は「できなかった理由」「間違えた理由」を振り返ってしまったんです。

ラシッド選手、インタビュー時には声を詰まらせ泣き崩れてしまうのですが、その後からテレビ出演の様子なども観ていても、彼の表情は終始曇っているように見えました。きっと、彼の頭の中でずっと「何が足りなかった」「何が間違っていた」という考えが離れていなかったと思います。

大切なのは前を向いた振り返り


[参照:日本陸上競技連盟公式サイトより]

一方、400mのジョセフ選手のインタビューは違いました。彼は、今回決勝の舞台を経験したことで、自分に何が足りないのか実感できた、どうすれば次はメダルを取れるのかが明確になった、という振り返りをしています。

この2人のインタビューは、今回お話してきた「考える場所」「振り返り方」の良い参考になるかな、と思いながら聞いていました。想像を超える緊張やプレッシャーを抱えたレース直後に、ジョセフ選手のように冷静で前向きな振り返りができる方が多分難しいとは思いますが、日頃からこの思考の感覚を持ち、習慣にすることは、とても大切だな、と思ったので皆さんにお伝えした次第です。

ちなみに、ジョセフ選手、今回の目標は「決勝進出」だったそうです。なので、彼は見事その目標は達成しています(日本人34年振りの快挙!)。仮に今回の目標を「メダル獲得」と設定していたら…もしかしたら結果は違っていたのかもしれませんね。

インタビュー?コーチング?ラシッド選手の考えがまとまっていく



実は、ラシッド選手のエピソードには補足がありまして…。大会が終了した数日後、テレビ朝日の「報道ステーション」で松岡修造さんがラシッド選手にインタビューをする様子が放送されました。ご存じの通り、熱血指導で有名な松岡さん、やはり彼もコーチングの技術を持っています。なので、私から見れば、あのインタビューはどちらかと言えば、公開コーチングでした。松岡さんが上手に質問を繰り返しながら、ラシッド選手は改めて自らのレースを振り返り、それを言語化していきます

決勝戦で何が起きていたのか。ハードル走というのはハードル間のストライド(歩幅)が大切なことから、あまり「速く走ろう」と思ってはいけないんだと言います。しかし、ラシッド選手、決勝戦でメダルへの欲が出たこともあり、平常心を失い「誰よりも速くゴールしたい」「いつもと違うことをしよう」と思ってしまったと言います。それが敗因でした。

そこで、松岡さん「では、どうすればよかったと思いますか?」ラシッド選手は言います。「平常心でいつも通り、いつもしてきたことをすればよかったんです」と。足りなかったこと、すればよかったことが明確になった瞬間、彼の表情がみるみる明るくなっていく様子が印象的でした。このインタビュー(という名のコーチング)を見て、恐れ多いですが「修造よくやった!」と思うくらい(笑)、ラシッド選手にとってものすごく良い時間になったのではないかなと思いました。

振り返り方は軌道修正できる



今回のラシッド選手のように、最初はネガティブな振り返りをしてしまったとしても、自分の中で松岡さんがしたような質問を投げかけながら、徐々にポジティブな振り返りに変換していくことはできます。これができるようになると、落ち込んだり凹んだりする時間が減って、次のビジョンや行動にスッと入れるようになると思います。

メンタルコーチの立場から見ても、「声掛けひとつでここまで人は変わるんだな」ということを改めて実感し学んだ時間になりました。もし、皆さんもネガティブになりがちだったり、自分を責めがちだったりしたら、サポートしますので声をかけてください。なりたい自分や手に入れたいものが実現するまでサポートさせていただきます。

※ラシッド選手と松岡さんのインタビュー動画がYouTubeにあったので是非ご覧になってみてください!


代表 櫻井正智

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