実は、8月半ばに小波津先生の治療に同行するため、オーストラリアのメルボルンに行ってきました!急に決まったことで、予約変更などご迷惑をおかけした会員様もいらっしゃいましたが、いつも快く対応していただき感謝致します。ありがとうございました。
メルボルン初上陸!
[フライト前、小波津先生と同行講師で記念撮影]
さて、南半球は冬ということで、最低気温1℃、最高気温13℃、という前情報。それなりに準備はしていったのですが、幸いお天気に恵まれたのと、湿度が高いせいか、体感的にはそこまで寒いとは感じませんでした。気持ちが良い日差しの中、今回もよく歩きました。日本よりも日差しが眩しく感じ、日中はサングラスが外せません。どうやら思いのほか紫外線が強かったようで、帰ってきたら鼻の頭が赤く、うっすら皮が剥けていました(笑)。今度行く時は、きちんと日焼け対策をして歩いた方が良さそうです。
今回、治療に伺った施設は、メルボルン市内から車で20分くらい離れた場所にあるムーニー・ポンズという地域でした。田舎町だからか?住民たちの活動は朝が早く、夜も早い!日の出が大体7時前くらいだったのですが、まだ暗い朝5時くらいから、カフェやスポーツジムが開いていて、利用者もたくさんいるのには驚きました。ただ、その分、活動が終わるのも早く、夕方5時くらいにはほとんどのお店が閉店してしまいます。ウィークエンドは夜まで営業する店も増えるそうですが、基本的に早寝早起き?!の健康的な町のようです。
[この暗さですでに店が開いています]
観光気分ほぼゼロの自炊飯
[朝7時くらいにようやく明るくなります]
そんなわけで、滞在中は男3人部屋で自炊して過ごしていました(笑)。特別オーストラリアらしいものを食べたわけでもなく、「海外旅行に来た~」という気分は、ほぼありませんでした。ただ、物価もそこまで高くなく、お肉と野菜がとても美味しかったです。ひとつ残念だったのが、果汁100%のりんごジュースが激マズだったこと(笑)。糖分50%OFFというのが珍しく、試しに買ってみたのですが、氷で薄まったような味で…↓なんでもファミリーサイズのオーストラリア。そのジュースも3リットル?くらいあったので、ちょっとがっかり。皆さんもメルボルン訪問の際にはご注意ください(笑)。
お馴染みの朝散歩inメルボルン
[人間が小人に見えます笑]
海外遠征に行くと、皆で朝散歩に行くのが恒例で、今回ももれなく毎朝散歩に出かけました。さすがは大自然の国オーストラリア。ちょっとした公園や住宅街を歩いていても、大きな木や、見たことのない植物、大きな鳥などをあちこちで見かけました。それと、ムーニー・ポンズには高い建物がほとんどなく、泊まったホテルと隣のマンション以外、ほぼ一軒家。景観を守るためなのか?少し不思議な感じでした。自分たちのホテルが目立つので、適当に歩いていても、迷子になる心配がなく、ふらっと散歩するには最高の町でした。
[オーストラリアの朝散歩も気持ち良い~]
進行性の病を患った男性と対面
肝心の治療ですが、今回は「PSP進行性核上性麻痺」という難病を患った75歳の男性(クリスさん)の治療でした。転びやすい、喋りにくい、思うように体を動かすことができないなど、パーキンソン病と似たような症状が特徴ですが、進行はパーキンソン病よりも早い傾向があるそうです。また、本やスマホの文字を追うような、眼球の動きができなくなるという症状が発端になることが多く、クリスさんの場合も、その症状から始まったとのこと。
伺った時、クリスさんは、座っているか寝ているかのどちらかでしかいられず、体が硬直して思うように身動きができない状態でした。以前は歩行器を使えば、なんとか歩けたそうですが、今はそれも難しく、食事からトイレまで完全介護の状態。しかも、ほんの1年ちょっとで今の状態になってしまったそうで、進行の速さに驚きました。クリスさん、もともとバリバリの仕事人間だったらしく、みるみるできないことが増えていくことに、気持ち的にもかなり落ち込んでしまったそうです。
「死」が選択肢にある国
[朝焼け。幻想的なオレンジ色の雲]
初めて知ったのですが、オーストラリアでは、安楽死が認められているそうです。実は、その容態から、クリスさんには、すでにその許可が下りていて、希望すればいつでも…という状況でした。実際、ご本人も生きる希望を失いかけていて、その道を要望していたのだとか。しかし、ご家族にはもちろん諦めたくない思いがあり、今までにも世界中の治療を数々試してきたそうです。
しかしながら、いずれも改善の兆しがなく、途方に暮れていたところに、小波津先生との出会いがありました。というのも、クリスさんの再婚相手というのが日本人で、日本在住のご友人が小波津先生の存在を教えてくださったのが、きっかけだったとか。事前に、リモートで状況を伺った上で、いよいよ実際に治療に伺う運びとなり、同行させていただきました。
治療結果に一同驚愕・・・
[初日にお会いした時のクリスさん。肘や膝を曲げ伸ばしすることがほとんどできません]
4日間の滞在中は、午前と午後に分けて、1日2回の治療を毎日行いました。当初のクリスさん、特に左半身の硬縮が強く、肘は90度に曲がったまま、それ以上曲げることも伸ばすこともできない状態。右側についても、自分の力で曲げたり伸ばしたりすることはほぼできない状態でした。カウンセリングを兼ね、コミュニケーションを取ってから、初日1回目の治療は、左腕と左脚から始まりました。すると、ものの3分程度の治療により、びくともしなかった肘と膝が、すっかり伸び切ってしまいました!小波津先生が手足に触れ、神経がつながったことで、こんなにも短時間で体に変化が起きたことに、周りは衝撃を隠せませんでした。
[初日2回目の治療後の様子。衝撃です。]
つづいて、初日2回目の治療も順調で、試しに歩いてみましょうか?という流れになったのですが…なんと、さっきまで寝たきりだったクリスさんが、歩行器を使って歩いてしまったんです。しかも、2日目の治療後には、小波津先生と僕がズボンの端を軽く掴む程度の支えで、スタスタと歩けるまでに!この変化には、奥様のほか、施設内のドクターや介護士、利用者も「クリスが歩いたって?!」と、一同驚愕。もちろん、ご本人も大変喜ばれていて、絶望に満ちた暗い表情だったクリスさんの、どんどん明るくなっていく姿も印象に残っています。
[最終日4日目には、軽く腕を支えられながら自ら歩行ができるまでに!]
同行者全員で力を合わせて治療
[現地からzommを使って、中間報告もさせていただきました]
そして、今回有難いことに、僕たちにも治療に加わらせていただく機会をいただきました。初日2回目は、僕と関西からの同行者で。2日目からは、小波津先生と同行者4人の5人体制で治療を行うことに。小波津先生が、頭蓋骨の調整を行いながら、一人が右脚、一人が右腕、反対も同様に、それぞれが四肢を担当します。さすがに、小波津先生のように3分で、というわけにはいかないのですが、20分くらいの時間をかけて、同様の治療効果を出すことに成功しました。今まで経験したことがない感覚に、気付きと学びの連続でした。
貴重な体験をさせていただき有難い気持ちと共に、治療法はないと言われる難病でも、これほどの可能性があることを目の当たりにして、同じように病と闘っている方の希望になりたいと感じました。
人間の可能性は無限大
最終日の治療後、クリスさんの奥様と一緒に食事をする約束があったのですが、なんと、クリスさんから「自分も同席したい」と申し出をいただき、皆で外食をすることができました。初日にお会いした時には、まさか想像もできなかった展開に、感激の瞬間でした。ご馳走していただいたオージービーフの味は、忘れらません。
[クリスさんを囲んで!]
その後のケアとして、奥様に簡単な手技をお伝えし、一旦帰国。進行性の難病ということもあり、その後の経過を見させていただくため、9月に再訪することが決まっています。
病気そのものを完治させることはできないとしても、小波津式の治療により、病気の進行を遅らせたり、日常生活でできることを少しでも取り戻したりすることはできます。人の体には、医学では手立てがないと言われるような状態でも、これほどの変化が起きる可能性があることを、今回目の当たりにしました。
難病に限らず、治療法を探している方などがいらっしゃいましたら、是非一度、小波津式の技術を試してみていただきたいです。ご本人の「変わりたい」「良くなりたい」という意思があれば、その可能性を引き出すお手伝いができると思います。ご興味がありましたら、まずはお話だけでも伺わせていただけたら嬉しいです。お気軽にお問い合わせください。
[行きの機内で関西組の加藤先生とおふざけ笑]
代表 櫻井正智
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