心と体の健康

ココロとカラダをととのえる~春の心の整え方~

※2021年3月号

みなさん、ココロとカラダをととのえてますか?今回は、代表櫻井に代わって石井がお送りします!

花粉の季節。早い方では1月下旬くらいから気配を感じる方もいらっしゃるようですが、本格的に春らしい陽気になり、多くの方に症状が出始めているようです。幸いなことに、私は花粉症ではないので、その辛さがわからないのですが(ゴメンナサイ>.<)、免疫力を高めるためにも、朝のルーティンに「鼻うがい」を取り入れてみてはいかがでしょうか?私もヨガの先生に勧められて「ハナクリーン」という商品を気が向いた時に使っています。最初はちょっと衝撃的で抵抗があったのですが、やってみると結構スッキリして気持ちが良いですよ。他にもっと手軽な道具もありますし、よかったら試してみてください。

「冬の陰」から「春の陽」へ



3月は季節の変わり目で、東洋医学においても「陰・陽」が変わる大きなタイミングでもあります。蓄えの冬は、良くも悪くもカラダにすべてのものを溜め込む季節でした。春になると、冬眠していた動物が活動を始めたり、植物が芽吹いたりするように、人間もまたエネルギーが活発になる傾向があります。「解毒」「代謝」の働きが高まり、デトックスの季節と呼ばれることもありますが、この解毒と代謝の役割を担うのが「肝」です。

イライラは春のせい



経絡(けいらく)と感情には関連がある、という話は前にもしましたが、「肝」と関連する感情は「怒り」です。カラダから良くないものを外に出そうと頑張る春は、「肝」に負担がかかることから、普段なら何てことないことにムカっとしたり、イライラの感情が抑えきれないことがあります。さらに、「肝」とその対になる「胆」は、頭~首~肩のあたりを流れているため、<頭痛>や<首・肩こり>といった不調が出やすくなるのも春の特徴です。全部「春のせい」にして、やり過ごしてしまうのも一つですが、肝の働きを助けるという方法もあります。

肝を助ける過ごし方



肝臓の栄養につながる食材を摂り入れる

すぐに思い浮かぶものとしては、レバー、赤身のお肉、シジミなどの貝類などでしょうか?どれも肝の働きを助ける代表的な食材なので、この時期は積極的に摂り入れてみてください。また、レモンやお酢などの「酸味」は、肝の働きをサポートすると共に、イライラを抑える効果もあります。

のびのびした気持ちで過ごす

活発な「陽」の性質から、人によってはそわそわと浮足立つような気持ちになったり、神経が過敏になることで眠れなくなったりする場合があります。年度末で忙しい方も多いと思いますが、できるだけ「のびのびした気持ち」で過ごすことをお勧めします。そんなこと言われても!と思う方は、せめて、カラダを締め付けない服を選んだり、髪型もゆるっとした雰囲気にするなどの工夫をしてみてください。

目を休ませる

「肝」は「目」とも関係性があります。目を使い過ぎることで、「肝」に負担をかけてしまうことになるので、いつも以上に目を休ませることを心がけてみてください。寝る前はなるべくスマホを見ないようにする(せめて布団に入ったら触らない)、パソコン作業中も30分に一回は30秒程度目を閉じてリラ
ックスする時間を作ると良いと思います。アイピローやホットタオルを当てても気持ちが良いですね。

「風邪(ふうじゃ)」に注意する

春に元気になるのが風の邪気「風邪」です。花粉や春特有の埃っぽさ、強い風のせいで、頭がぼーっとして、それがまたイライラの原因に。また、急に薄着になったりすると、3つの首(首・手首・足首)から風邪が入り込み、体調を崩す原因になってしまいます。油断せず、3つの首を守ることが大切です。キレイな色のストールが出回る季節なので、首元が開いた服と合わせてみると春らしいですね。

とにかく「深呼吸」

花粉症の方は、この時期に深呼吸なんて無理!かもしれません。外でなくても、寝る前や入浴中など安全な場所で深呼吸してみてください。毎号のようにお伝えしていますが、「深呼吸」は心身の健康を保つ基本中の基本です。一日に数呼吸でも大丈夫。自分の呼吸を意識してみてくださいね。

イライラの春こそ始めたい!心が安らぐ癒しのヨガ教室



今ではかなりメジャーな存在になったヨガ。一度は体験したことがある方も多いと思います。やってみたいけど、「体がかたいから」「ついていけるか不安」などの理由で、なかなか踏み出せない方はいらっしゃいませんか?「大丈夫。」その理由をお伝えします。

ヨガは「心のトレーニング」

古くから伝わるヨガの経典には、ヨガの目的は「心の作用を止滅すること」とあります。心(感情や思考)に振り回されて、思ってもいないような行動を取ってしまったり、望んでいない選択をしてしまうことがあると思います。ヨガの様々なポーズや呼吸法に取り組むことで、もちろん体にも良い影響があります。しかしそれ以上に、自分の状態を客観的に見る視点や、環境や人に左右され過ぎない安定感が身につきます。その意味ではポーズの完成度にこだわる必要はこれっぽっちもないのです。

ゆらりらが大切にしている思い



何かと忙しい毎日の中で、私たちの心は「ここ」にいないことが多いです。自転車をこぎながら夕飯の献立を考える、子供の宿題を見ながら明日の仕事のことを考える、こんなことがありふれていると思います。ヨガの時間を通して、心を「今この瞬間」に置くことは、自分の状態を知る第一歩ですし、感情に振り回されないようになるためにも大切なポイントです。

自分の「本当に気持ち」に気付く

悲しいことに、コロナ禍の影響により自ら命を絶つ女性が増えているそうです。また、リモートワークや外出自粛などにより「孤独」を感じやすいのは、男性に比べ女性の方が多いという調査結果もあります。もちろん、一概には言えませんが、女性は責任感が強く、何でも完璧にやらなければいけないという意識が高い傾向にあるのかもしれません。寂しいのに、苦しいのに、それを口に出せない人も多いと思います。

ヨガは、自分の「本当の気持ち」に気付くきっかけになります。私自身、思ったことをなかなか人に言えない方でしたが、ヨガを始めてから、自分の考えや思っていることを以前より言えるようになりましたし、自分がやりたいことに正直になれていると感じています。

「体の声」をキャッチする

毎日同じポーズの練習をしていても、日によって体の動き具合や柔軟性が異なる場合があります。もちろん、肉体的な問題が原因になっていることもありますが、心の状態(精神的な問題)に原因があることも考えられます。さらに、動かしにくい部位と経絡(=気の通り道)の関係から、特定の感情が動きにセーブをかけていることもあるのです。

例えば、「首がいつもより回らない」という時、どうしてだろう?と自分の心の状態に目を向けてみます。自分自身を振り返った時、なんらかの「ストレス」や「怒り」といった感情が思い出されることがあるかもしれません。このように、体から心の様子を観察すること、さらに、ヨガをしながら感情の対処法を学ぶのが、代表櫻井考案の「ありがとうの感情ヨガ」です。体の状態に意識を向けることで、心の様子に気付くという一連のプロセスを、日常にも役立ててほしいという思いから誕生した、ゆらりらオリジナルのプログラムです。

気付いたこと・感じたことを「日常」に浸透させる

ヨガの時間は、決して非日常的なものや現実逃避の時間ではないと思っています。レッスン中の一時間は穏やかな気持ちでいられるのに、日常に戻ったらイライラせかせか…これでは、ヨガの本質から外れてしまいますし、勿体ないなという風に思います。レッスン中に得た気付きや感覚を日常に浸透させていくことこそが大切だと思うからです。

ゆらりらのヨガに参加してくださるお客様から「仕事中イライラしている自分に気付き、冷静に行動できるようになった」「以前より感情の振り幅が小さくなった」というお声をいただくことが、何より嬉しいです。

月一習慣であれば、施術の2週間後にヨガ、その2週間後に施術、このリズムがお勧めです。ゆらりらのココロココヨガで、ますます「ココロとカラダをととのえる」習慣を始めてみませんか?

セラピスト:石井沙穂里

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