心と体の健康

メンタルスパイス~ストレスを減らすコミュニケーションの秘訣~

皆さん、ココロとカラダをととのえてますか?年明けから、あれもう2月!?という感じですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。代わり映えしないように思える毎日でも、何もかも同じ日は一日だってありません。新鮮な気持ちで、一日一日を大切に過ごしていきたいものですね。

ある占いによると、僕は今年、仕事で無理し過ぎると体調を崩すそうで、休みを充実させるのが良いとのこと。ということで早速、仕事半分ではあったのですが、気になっていた宿に一泊し、羽を休めてきました。ぼんやり海を眺めているだけで癒される、有意義なひと時になりました。これを機に、「月に一度は日常を離れて休む(理想はプチ旅行!)」を今年の目標に追加したいと思います。目標はこうやって追加したり、修正したりしてもOKなんです。

オンオフの切り替えを意識しよう



この時期、年度末に向けてお仕事が忙しくなる人も多いと思いますが、オンオフの切り替えを意識しながら、なるべく心身のバランスを保てるように気を付けましょう。「なかなか切り替えが上手にできなくて、、、」このような声もよく聞きます。仕事をしている時間は長いし、明日の予定などが頭に浮かんでくるのは当然のことだと思います。だけど、それではいつまでも仕事モードから抜け出せないですよね。

モードを切り替える方法の一つとして、例えば次のように自分に問いかけてみます。「それって、本当に今考えなくちゃいけないこと?」「今、不安になっても仕方なくない?」。暴走しがちな考え事や心配事が、一時停止するきっかけになってくれます。

そもそも、私たちの思考は、過去と未来を行き来しながら、すでに起きてしまったことを悔やんだり、まだ起きていないことを心配したりするもの。そういう性質があるからこそ、少し立ち止まって、「今この瞬間」に意識を向ける時間が、心と体を整えることにつながります。

「脱力」を覚えよう



布団に入ってから仕事のことを考えてしまう人がいますが、これもできれば避けたい習慣です。体は横になっていても思考が働き、神経が休まらず、眠りの質が落ちてしまいかねません。

これは、ぜひ皆さんに試していただきたいのですが、布団に入ったら、深い呼吸と共に自分の体に意識を向けて、無意識に力が入っている部分はないかチェックしてみてください。首や肩に力が入っていたり、奥歯をギュッと噛みしめていたり、そんなことに気が付くかもしれません。気が付いたら、その部分を、ふわっとゆるめてあげましょう。

「よくわからない」という人は、筋弛緩法を試してみてください。やり方は簡単。まず、鼻から勢いよく息を吸い込みながら、全身に思いっきり力を入れます。その後、口から「ハ~」と息を吐きながら全身の力を抜きます。ゆっくり3回くらい行ったら、また自然なペースで呼吸を繰り返します。無意識に緊張してたんだな~ということに気付けると思います。

ヨガニードラ(眠りのヨガ)の薦め



以前にもご紹介しましたが、改めて。「ヨガニードラ」とは、最高のリラクゼーション法の1つと言われる寝たまま行うヨガのことです。「ニードラ」=「眠り」という意味です。一連の流れの中に、声のインストラクションに耳を傾けながら全身を意識する、ボディスキャンがあります。やり方や順序はインストラクション次第ですが、自分の体の部位一つひとつに丁寧に意識を向けながら、無意識な緊張や力みに気付き、手放していく、といったイメージです。

声の誘導があるとやりやすいですが、セルフでもできます。楽に横になり、自分のペースでゆったり呼吸しながら、例えば、「右足の親指、人差し指、中指、、、」といった感じで、普段気にもしないような体の隅々まで意識を向けていきます

一つひとつ確認して、余計な力を開放していくことも心地が良いですし、自分の体を隅々まで意識すること自体にも、リラクゼーション効果があるように感じます。YouTube過去動画で、短いボディスキャンを誘導していますので、よろしければ試してみてください。※近いうちにロングパージョンも公開できればと思っています


コミュニケーションの基本を身につければ、悩みとストレスは激減!?



先月号で予告した通り、気持ちの良い人間関係を築くためのコミュニケーションの基本を、もう少し詳しくお話したいと思います。

悩みの種&ストレス原因の大半は、人間関係と言っても過言ではありません。逆に言えば、人間関係がより良いものになれば、悩みやストレスは軽減すると言えます。夫婦関係、親子関係、職場の上司や部下、友人、恋人など、私たちの周りにはあらゆる人間関係があります。そのどれもが上手くいっている人には、これからの話は必要ないかもしれませんが、恐らくそういう人は少ないはず(笑)。良かったら参考にしていただき、生活に取り入れてみてくださいね。

はじめに、大前提として2点お伝えします。1つは、コミュニケーションというのはテクニックで、身につけることができる、ということ。そして、もう1つは、他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる、ということです。それでは、本題に入りましょう。

「聴く」ことから始めよう



繰り返しになりますが、コミュニケーションの基本は「聴く」ことです。伝え方を身につける以前に、相手の状況や求めていることを知るためには、話を聴くことは欠かせません。相手のことをより理解するために、話を深堀したい時には、「それって、どういうこと?」「もう少し具体的に聴いてもいい?」などのキーワードが役に立ちます。

また、相手に与える印象として意外と重要なのが、作業中も一度手を止めて、相手の方に体を向けること。相手に与える印象が良くなり信頼度が上がるので、良い人間関係を築く入口になると思います。

反射的に反応しない



心理学用語の中に《ダブルバインド》という言葉があります。これは、思いと行動が一致せず、自分の中に2つのメッセージが存在していることです。例えば、同僚に「これ、お願いしてもいい?」と仕事を頼まれた時、反射的に「大丈夫だよ!」と引き受けたとしても、心の中では「何でいつも私を頼るのよ」「こっちだって忙しいのに」と思っていたとします。これは、思いと行動が一致していません。こんなこと日常茶飯事と思うかもしれませんが、こうした小さなストレスの積み重ねが、やがて心や体に不調を引き起こしてしまいます。

もしかしたら、多くの人が、断れない、できないと思われたくない、嫌な顔をされたくない、良く思われたい、などの気持ちから、このような場面で「反射的に」反応してしまうのがクセになっている可能性があります。まずは、このクセに気付いていけると良いと思います。

自分の中にある「本当の思い」



我慢や無理をし過ぎず、ストレスを溜め過ぎずに、良いコミュニケーションを築くにはどうしたら良いのでしょうか?答えはシンプル。思いと行動を一致させれば良いのです。そのためには、まず、自分の「本当の思い」を知る必要があります。

先ほど挙げた例で言えば、仕事を頼まれた時、「今は余裕もあるし、引き受けて役に立ちたい」のか、「急ぎの案件もあるし、できれば断りたい」のか?もし、断りたいのであれば、断るための行動を選択することができれば、ダブルバインドは起こることはなく、ストレスも回避できます。

伝える時は「アイ(I)メッセージ」で



相手の意見を尊重しつつ、自分の主張も伝える。そんなコミュニケーションの訓練があります。《アサーション・トレーニング》です。攻撃的にならず、自分を犠牲にせず、思いを伝えることはできます。トレーニングのコツとして、取り入れやすいのが「アイ(I)メッセージ」です。

仕事を断る時も、「悪いけど、他の人に頼んでくれない?」と突き返すのではなく、「協力したいところなんだけど、今日中に書類を仕上げないといけなくて。できれば他の人にお願いできると私は嬉しいんだけど、難しそう?」こんな風にすると、やわらかい表現の中にもきちんと自己主張ができていますよね。

「わたしはあなたに〇〇してもらえると嬉しい/〇〇されて悲しい」。「わたしは~」というアイメッセージを意識した表現を覚えていくと、自分の中にモヤモヤや、ストレスが残らず、お互いに気持ちの良いコミュニケーションが取れるようになってきます。

例に戻ると、実はこれ、仕事を頼む側にも当てはめることができます。「〇〇さんって、文章まとめるのすごく上手だから、引き受けてもらえると私はすごく嬉しいんだけど、お願いできない?」相手を褒めるというテクニックも加わっていますが、こう頼まれると頼まれた側も、押し付けられた感が減るかもしれませんよね。

いやいや理屈はわかるけど・・・そんな声が聞こえてきそうですね(笑)。もちろん、今まで何気なくしてきたコミュニケーションですから、最初は慣れないし勇気がいるだろうし、罪悪感が湧いたりするかもしれません。しかし、コミュニケーションは、あくまでも手法なので、繰り返し練習すると上手くできるようになります。やるか、やらないかは、自分次第。行動の先には、自分が望む未来が待っていると思って、一緒に一歩踏み出してみませんか?

代表 櫻井正智

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