皆さん、ココロとカラダをととのえてますか?年に一度の大仕事、確定申告の締め切りがあった関係で、先月号はお休みしてしまいました(無事に終わって一安心…笑)。さて、年々早まる桜の開花と共に、少しずつ春らしい気候になってきましたね。4月は、職場の異動やお子さまの進学など、生活リズムや人間関係に変化がある人も多いと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。何となく慌ただしく、そわそわした周りの雰囲気に影響されて、浮足立つような感覚がある人もいらっしゃるかもしれません。そんな春を、穏やかに、心身共に健やかに過ごすためのヒントをお伝えしますので、よろしければ参考になさってください。
東洋医学で見る春の特徴
あらゆる植物が成長し、生き物たちが活動を始める春。私たちの体も大きな変化を迎えます。冬の間に蓄えていたものが不要になり、体の外に排出しようとします。人によっては、吹き出物やニキビなどの肌荒れが起こったりします。一見、嫌だなと思う症状ではありますが、デトックスのためにはある程度必要なサイクルなので、あまり悪いことではありません。逆に、のぼせ、めまい、便秘などが気になり始めた場合、体の中に老廃物が溜まってしまい、排出作業が上手くっていない可能性があります。
デトックス&リセットの季節に大切な行動
解毒作用を司る経絡「肝」の働きが盛んになり、体内の不要物を外に出そうとするため、春はデトックスの季節とも言われます。不要なものを排出し、新鮮なエネルギーを取り込む準備となるリセット期間。その活動をサポートするためのポイントをいくつかお伝えします!
【水を飲む】
新陳代謝が活発になる春は、代謝の材料である水を意識的に飲みましょう。お茶やコーヒーなどではなく、純粋な水を飲むと良いです。また、より浄化作用を高めたい場合には「白湯」もオススメ。電子ケトルやレンチンで作った白湯でも十分ですが、余裕があれば、正しい白湯の作り方にもチャレンジしてみませんか?
ポットか鍋にお湯を沸かしたら、換気扇を回しながら10分~15分程度弱く沸騰させ続けます。こうすることで不純物が取り除かれ、エネルギーの高まった白湯が完成します。コップに注いで飲み頃になるまで冷ましてから、ゆっくり時間をかけて召し上がってください。朝一に多めに沸かして保温ポットに保存しておけば、日中にも飲めるので便利ですよ◎
【早く起きる】
日の出時間も早くなる陽の季節の始まり。自然の摂理に沿って、私たちの行動も少しずつ春モードに切り替えましょう。できれば、朝は早く起きるのが春の行動としてはオススメ。朝晩冷える日もあるので、お布団が恋しいですが、思い切って布団から出てしまえば、案外眠気は吹き飛ぶもの。布団の上でも良いので、起き上がったらグーンと伸びをして体側を伸ばしましょう!
【目を労わる】
「肝」と関連のある体の部位のひとつは「目」。目がしょぼしょぼしたり、充血したりするのは、季節的な不調と言えます。そのため、この時期は目を酷使し過ぎないことが大切です。新緑が美しい季節、スマホの画面から顔を上げて、遠くの緑を眺めてみましょう。30秒ほど目を閉じるだけでも、日頃使い過ぎな目を休ませるには十分です。
【何事も”ゆるく”】
春は、心も体も、ゆるく、伸び伸びと、がテーマです。息が切れるほどの激しい運動よりも、のんびりお散歩したり、ヨガやストレッチをしたり、ゆるやかに体を動かしてみましょう。また、服装もゆったりとしたものを選び、髪もゆるっとしたスタイリングが気分を緩やかにしてくれます。
「イライラの春」を乗り切る方法
人事異動やお子さまの進学などによって、生活環境や生活リズム、人間関係に大きな変化が起きるのも春の特徴。何かとストレスがかかりやすく、いつもなら流せるようなことにもイラっとしてしまいやすい季節でもあります。
東洋医学の五行で見ても、春は「怒り」の季節。五行には相克関係と言って、その働きを強めたり弱めたりしてバランスを取る関係性があります。「肝」=「怒り」を育成するのは、「水」=「驚き・恐怖」、保護(抑制)するのは、「金」=「悲しみ・憂い」です。なので、もし、あまりにもイライラが収まらない時は、切ない映画やドラマを観たりして感傷に浸ってみてください。涙が止まる頃には、怒りの感情も落ち着いているかもしれません。
怒りの正体と向き合おう
そもそも、怒りというのはそれ単体では存在しません。表に出てくるのは怒りであっても、その深層部分には、悲しみ、寂しさ、妬み、悔しさ、不安、焦り、戸惑いなどが隠れています。
例えば、何度言っても家事に協力的でない夫に腹が立ったとします。一息ついて、冷静にこの感情を分析してみましょう。もしかしたら、怒りの感情の深層部分には「なんで何度言っても聞いてくれないの…」という寂しさや、「いつからこんな関係になってしまったんだろう…」という戸惑いや切なさがあったりしませんか?
「何回言ったらやってくれるわけ?!」と感情的になるばかりではなく、「怒り」の裏に潜む、自分の本当の気持ちと向き合うことが、冷静になるきっかけになり、行動の変化へとつながっていきます。もっと詳しく知りたい方は、櫻井に声をかけてみてくださいね!
代表 櫻井正智
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