皆さん、ココロとカラダをととのえてますか?今年もなんだかんだ残暑が厳しいですね。とは言え、朝晩の気温はだいぶ落ち着いて、秋らしさを感じる日も増えてきました。季節の変わり目は、寒暖差や気圧の変化などで体調を崩しやすいですが、早め早めの対処で乗り切っていきましょう。
僕はというと、先月2回目のワクチン接種が終わり、気持ち的に一安心しています。しかしながら、ニュースでは3回目の接種が必要とか、半年後には有効性が半分以下になるとか、いろんな情報が流れています。信憑性が低いものもあると思いますので、極端に不安になったり、怖がったりし過ぎず、自分たちが気を付けられることを続けながら、冷静な判断と行動を心がけたいものです。
秋はこんな季節
皆さん、秋にはどんなイメージがありますか?味覚の秋、スポーツの秋、読書の秋…。暑さが落ち着いて過ごしやすくなってくると、夏の間は暑くて億劫だったことにも意欲が湧いてきます。一方、東洋医学の観点で言うと、秋は「乾燥」の影響で「肺」「大腸」がダメージを受けやすく、感情的には「悲しみ」「憂い」と言った気持ちが出やすくなると言わています。
不調の原因は「乾燥」にあり
東洋医学で言う「肺」は、全身にバリアを張って体を守ってくれる働きがあります。乾燥が原因で、このバリアが弱ってしまうと、肌がカサカサしたり、喉がイガイガしたり、風邪をひきやすくなってしまいます。この「乾燥」というのは、空気の乾燥もそうなのですが、私たちの体の中に潤いが不足することも原因です。
と言うのも、夏というのは「火」のエネルギーが活発になって、体の中に熱が生まれます。夏の間に汗をかくことで、この熱を上手に発散できていれば問題ないのですが、冷房の効いた部屋で体を動かすことも少なく、あまりにも汗をかかないと、体の中に熱がこもってしまうことがあります。そうすると、この熱が体の中から水分を奪って、結果的に乾燥を引き起こしてしまう、というわけなんです。
腸内環境を整えれば「悲しみ」は減る!?
「大腸」も秋に影響を受ける経絡の一つ。秋の乾燥で腸内の潤いが不足し、腸内環境が乱れると何が起こるでしょう?実は、「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」の分泌が減ってしまうんです。これが原因で、ちょっとしたことで落ち込んだり、マイナス思考・ネガティブ思考になりやすくなります。秋は悲しみを感じやすい理由は、実は腸内環境にあったんですね。腸内環境は直接的に脳に影響し、感情を左右します。なので、心を整えるには、腸内環境を整えることがとても大切です。
喉の乾燥は「梨」で解決
ずばり、梨はこの時期には欠かせない代表的な薬膳食材です!水分を多く含んだ梨は、特に喉を乾燥から守ると言われていて、風邪予防には持ってこい。なんとなく栄養なさそうなイメージがある梨ですが、実はこの他にもいろんな効果を発揮してくれるんです。
疲労回復効果
栄養ドリンクにも使われる「アスパラギン酸」が疲れた体を元気にしてくれます
美白効果
「アルブチン」がシミの原因になるメラニンを作りにくくしてくれます(日焼け後にも◎)
むくみ解消効果
体の余分な水分を出してくれる「カリウム」も含まれています
便秘解消効果
整腸作用があるとされる「ソルビトール」と「食物繊維」も豊富です
秋は梨を食べて潤いを補いましょう!ただし、とにかく水分が豊富なので、食べ過ぎるとお腹がゆるくなる可能性があるので注意しましょう。
ネガティブ対策には「ココア」がベスト!
腸内環境を整えて、ネガティブな気持ちを吹き飛ばすには「ココア」を飲みましょう。ココアには、ポリフェノールが豊富に含まれていて、腸内の殺菌・抗菌に効果的です。また、食物繊維も含まれることから、お通じの改善も期待できます。さらに、血行を促進して、気持ちを落ち着かせてくれる効果もあるので、落ち込んだり不安になったりした時は、あったかいココアを作りましょう。
ここで、そんなココアの効果を引き出してくれる調味料を2つご紹介します。
オリゴ糖
腸内で善玉菌のエサになってくれるので、腸内環境の改善につながります。
甘さはお好みですが、スプーン5杯くらいをトロッと入れてみるといいですね!
オリーブオイル
比較的胃もたれしにくく、加熱しても酸化しにくいので、あったかいココアに入れても◎
保温性があるので腸内を温めてくれます。スプーン1杯程度入れてみてください!
ココアを選ぶ時は必ずココアだけが含まれる「ピュアココア」「純ココア」を選んでください。甘さはありませんが、オリゴ糖で調整すれば大丈夫。それから、オリーブオイルも「エキストラヴァージンオイル」がベターです。
心も体も調子を整えるには早め早めの対策がキーになります。「梨」と「ココア」、今度スーパーに行った時は、是非手に取ってみてくださいね!
代表 櫻井正智
コメント