心と体の健康

メンタルスパイス~春を穏やかに過ごす方法~

皆さん、ココロとカラダをととのえてますか?明らかに日が延びて、春が近づいていることを感じる今日この頃。季節の変わり目と共に、生活環境や人間関係などが変わる時期でもあります。職場の人事異動や転職、お子様の進学や就職などを控えている方も少なくないと思います。ただでさえ、春になると気持ちがフワフワして落ち着かなかったりするもの。体調や感情にも変化が起きやすい時期だということを自覚して、焦らず、ゆったりとした気持ちを保ちながら過ごしていきましょう!

春はデトックスの季節



草木が芽吹き、冬眠していた生き物たちも活動を始める春。私たちの体も、新陳代謝が活発になる季節です。冬の間に蓄えていたものが老廃物となり、体の外に出ようします。それらがスムーズに排出されれば問題ないのですが、体の中に溜まったままになると、あらゆるトラブルの原因になってしまいます。この時期によく起こる不調の代表は、のぼせめまい便秘吹き出物やニキビなどの肌荒れです。

水を飲もう!



デトックスの春は、代謝の材料である「水」を意識して飲みましょう。健康な人であれば、春の水分摂取量の目安は、最低でも2リットルと言われることもあります。できれば、冷蔵庫でキンキンに冷えた水よりは、常温の水、もしくは「白湯」が理想的(※白湯の場合は1日700~800ml程度にしておきましょう)。

特に、新陳代謝が活性化する夜の水分補給が大切です。夜、寝ている間に水分が不足すると、若返ろう!というせっかくのタイミングを逃してしまうことになります。夜中目が覚めた時にすぐに飲めるように、水や白湯を入れた水筒やペットボトルを枕元に置いておくのもいいですね。

春の心と体を健やかにする「肝」をサポート



体に溜め込んだ老廃物を解毒する役割を担うのが、東洋医学で言う「肝」です。春になると、働きが活発になるため、どうしても負担がかかります。肝に負担がかかることで、何が起こるかというと、 (いつも以上に?!)イライラしやすくなります。季節のせいだから仕方ない!と割り切れないほど、怒りの感情が湧き上がり、心を抑制できなくなるのが、この季節の特徴です。春は、肝をサポートしてくれる食生活や行動を心がけましょう。

~食事編~

タンパク質を含む食材



→肝臓の栄養となる「動物性のタンパク質」を意識的に摂り入れましょう
[鶏肉・牛肉・豚肉・レバー・たまご・しじみ・アジ・イワシ・イカ・エビ・タコ]

※タンパク質は体の中で常に分解と合成を繰り返すため、1日最低でも50~60gの摂取が必要とされています
※赤身の牛肉か豚肉200gで約40g、たまご3個で約20gのタンパク質を摂ることができます

タンパク質にプラスするなら!



①発酵食品[味噌・ヨーグルト・キムチ・塩麹]
→牛肉(ブルコギ)とタコを煮込んだ韓国鍋なんてピッタリなのでは?!
②酸味系[レモン・酢]
→蛤とレモンを酒蒸しにすると、エスニック風になって美味しいんだそうです!
③タマネギ
→タコとの相性が◎!カルパッチョや、ワカメも入れた酢の物がオススメです。

~行動編~

早寝早起き



→冬の間に弱った体にエネルギーを取り戻すために睡眠時間をしっかり取りましょう
→暖かくなってきたら朝は早く起きるがベストです。睡眠時間を確保したければ、早く寝ましょう!

午前中の太陽光を浴びる



→太陽光を浴びると「ビタミンD」が作られます
→「ビタミンD」には、骨を強くする抗菌作用免疫力アップなどの効果があります!

ゆる~く過ごす



→春は激しく動いて筋肉を鍛えるというよりは、散歩やストレッチ、ゆるやかなヨガがオススメです
→洋服もできればゆったりしたものを選び、髪型もなるべく自然なままorゆるく結ぶ程度が◎

「怒り」を抑える感情とは?



東洋医学には陰陽五行という考え方があります。自然界のあらゆるものを「木・火・土・金・水」の5つに分類した考え方です。季節や臓腑、感情などがそれぞれに分類され、それらはお互いに育成と保護の関係性にあります。

春は「木」に分類され、関連する感情は「怒り」です。五行から考えると、「怒り」を育成するのは「驚き・恐怖」、保護(抑制)するのは「悲しみ・憂い」です。なので、もし、あまりにもイライラが収まらない時は、悲しい出来事に浸ったり、切ない映画を観たりして泣きましょう。涙が止まる頃には、怒りの感情も落ち着いているはずです。

もっと分析的なやり方も!



実は、昨年の同じ頃にもお話したのですが、きっと皆さん忘れちゃったと思うので、今年も話しますね!(笑)「アンガーマネジメント」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、怒りとの上手な向き合い方についてです。

そもそも、怒りというのはそれ単体では存在しません。表に出てくるのは怒りであっても、その深層部分には、悲しみ、寂しさ、妬み、悔しさ、不安、焦り、戸惑いなどが隠れています。

例えば、ぜんぜん宿題しない子供に「早く宿題やりなさい!」と怒るとします。一息ついて、冷静にこの感情を分析してみましょう。もしかしたら、怒りの感情の根底には「うちの子は勉強が遅れてるんじゃないかしら…」という不安や、「なんで何度言っても聞いてくれないんだろう…」という寂しさがあったりしませんか?

イラっとしてすぐに行動を起こして、あとあと後悔することってありますよね。「なんであんな言い方しちゃったんだろ…」って。感情が湧いた時に、即座にこの分析(振り返り)ができるのが理想かもしれませんが、最初は後からでも大丈夫です。落ち込むばかりではなく、自分の本当の気持ちと向き合うことが、冷静になるきっかけになり、行動の変化へとつながっていくはずです。

乱れた気持ちを切り替える方法3選



<その1>その場から離れる

ちょっとした夫の小言にイラっとした時、上司の理不尽な指示にムカっと来た時は、その場から一旦退散するのも一つの方法。感情を表情や言葉に出してネガティブな印象を与えるよりかは、お互いのキズも浅くて済みます。「ちょっとタイム」とか「失礼します」と一言添えて、そっと離れましょう。場所を移動すれば、視覚的にも別の刺激が入るので、怒りの感情も徐々に落ち着いてくるはずです。

<その2>相手の言葉の背景を想像する

気に障るような言われ方をされた時、いつまでも「ムカつく~」と怒り続けていませんか?そんな時は、短時間でも好きな音楽を聴いたり、動画を見たり、ゲームをしたりして、何か全く別のことに没頭しましょう。そして、少し冷静になってから、相手の言葉の背景にあるものを想像してみます。「あんな言い方するなんて、彼(彼女)も疲れてるのかな」「今は余裕がないのかも」と、相手の言動を一歩引いて観察します。ちょっとハードㇽが高いかもしれませんが、これが出来たら、どんなに懐の深い人間になれることでしょう!

<その3>体に刺激を与える

どうしても気持ちが収まらない時は、体に外から物理的な刺激を与えましょう。ストレスを受けると体は緊張してこわばります。そんな時は、体を軽く叩いたり、擦ったりして、緩めてあげましょう。もちろん、大きく伸びをしたり、屈伸したりして、体を動かすのも◎!体の緊張がほぐれることは、気持ちにも影響します。また、外に出て風に当たったり、風に揺れる木々を眺めたりすることも、五感が刺激されて切り替えのきっかけになってくれます。

春を穏やかに過ごす方法~まとめ~



春は「デトックス」の季節

解毒と代謝「肝」の働きをサポート

◎食材:動物性のタンパク質
◎行動:早寝早起き午前中の日光を浴びるゆるく過ごす

春は「怒り」の季節

悲しみの感情で怒りを抑える
◎怒りの根底にある感情の正体を探る
気持ちを切り替える方法を身につける

生活に一工夫加えて、春を穏やかに笑顔で過ごしましょう!

代表 櫻井正智

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